ワイス博士からの“ギフト”

“ルネッサンスウーマン”と呼ばれて

東大寺での再会(2015年)

ワイス博士と東大寺にて(2015)

2015年、日本臨床ヒプノセラピスト協会の招聘により、『前世療法』の著者として知られるブライアン・L・ワイス博士ご夫妻が来日されました。

わたしはこのとき協会からのご依頼を受け、ワイス博士ご夫妻の奈良・和歌山での観光アテンドを担当させていただきました。

はじまりはオメガ(2012年)

ワイス博士と@OMEGA(2012)

ワイス博士に憧れてニューヨーク州のリトリート施設「オメガ」で前世療法トレーニングを受けたのは2012年のことでした。

そのときには、まさか3年後に自宅で博士をお迎えすることになるとは、想像もしていませんでした。

オメガ滞在中の記念撮影のとき、奥様のキャロルがわたしを見て、にこやかにこうおっしゃいました。

「あなた、ゲイシャに似ているわ。以前にゲイシャに会ったことがあるの。褒めているのよ。」

ちょっとしたやりとりではありましたが、今となってはあのエピソードもまた、忘れがたい“ギフト”のように感じられます。

言葉のギフト──
“ルネッサンスウーマン”

ワイス博士と@自宅(2015)

2015年、奈良・和歌山での観光から大阪へ移動される途中、ワイス博士ご夫妻にわが家でお茶休憩を取っていただきました。自宅のリビングでお茶をご一緒していたとき、博士はふと穏やかなまなざしでわたしを見つめ、こう言ってくださいました。

「あなたは、ルネッサンスウーマンだね。」

欧米では、多面的に創造的な活動をする人物を「ルネッサンスマン/ウーマン」と呼ぶと、博士は丁寧に説明してくださいました。

わたしは少し驚きながらも、その言葉を深く受けとめ、感動で胸が熱くなりました。

博士が著書に書いてくださったサインには、“ルネッサンスウーマンへ”という一文が添えられていました。

あの日の出来事は、いまもわたしの心の中で光り続けています。

あれから今日まで、独自の「ナラティヴベイスト・ヒプノセラピー(人生の物語に寄り添うヒプノセラピー)」を育てながら歩んできました。

博士の直感から授けられた「ルネッサンスウーマン」という言葉の意味が、ここ数年のあいだに、少しずつ自分のなかに沁み込んできたように思います。

あの優しいまなざしに込められていたものを、ようやく受け取れるようになっているとしたら、心からうれしく感じます。

東京スカイツリーでの再会
(2018年)

ワイス博士と奥様キャロルと
@東京スカイツリー(2018)

2018年、博士が再来日された際には、東京スカイツリーでの会食にも同席させていただきました。

そのとき、博士はもう一度、「ルネッサンスウーマン」と呼んでくださいました。とても嬉しくて、あたたかい気持ちになったことを覚えています。

そしてその日の会話のなかで、博士はわたしのことを「“grace”がある」と表現して、やさしく褒めてくださいました。

そのひと言も、大切に心に残っています。

いまも、宝物のように

ワイス博士と奥様キャロルと
@自宅(2015)

こうしてふり返ると──ワイス博士のあたたかなお人柄や、謙虚でやさしい在り方から、わたしは大きな学びをいただいてきたように思います。

その学びはいまも、宝物です。